ISTQB Foundation(CTFL)試験の学習シリーズ第6弾です。
今回は、問題26~30までの5問を解説していきます。
試験でよく出題される「エラー推測」「探索的テスト」「ATDD(Acceptance Test Driven Development)」などの理解を深めましょう。
✅ 問題26:エラー推測(Error Guessing)の正しい説明はどれか?
設問内容:
次のうち、エラー推測の考え方を最もよく表しているものはどれですか?
選択肢:
A. 過去に発見された欠陥や開発者がよく犯す典型的なエラーに関する知識と経験を活用する
B. 自身の開発経験や開発者としての失敗をもとに推測する
C. ユーザーになりきって、利用時に起こり得るエラーを推測する
D. 開発作業をすばやく再現して欠陥を特定する
正解:A
解説:
エラー推測(Error Guessing)は、過去の欠陥データや経験を活かして、「どこにバグが潜みやすいか」を予測する技法です。
たとえば、以前「ログイン画面で特殊文字を入力するとクラッシュした」経験があれば、同様のテストを行うことで再発防止ができます。
💡ポイント:
-
エラー推測は経験と勘に基づく「探索的」アプローチ
-
形式的なテスト設計技法(例:境界値分析)とは異なる
✅ 問題27:要求が未確定な中でテストを進めるには?
設問内容:
プロジェクトでリリースが遅れ、テスト開始も遅延しています。
あなたはドメイン知識が豊富で分析力も高いですが、要求仕様がまだすべて揃っていません。
それでもマネジメントからテスト結果の報告を求められています。
この場合に最も適したテスト技法はどれですか?
選択肢:
A. チェックリストベーステスト
B. エラー推測
C. 分岐網羅(Branch Testing)
D. 探索的テスト(Exploratory Testing)
正解:D
解説:
要求が未確定な状況では、探索的テストが最も有効です。
探索的テストとは、テスト設計と実行を同時に行いながら、システムの挙動を探るテクニックです。
例:
ショッピングサイトのカート機能を確認する際、仕様書がなくても「商品の追加」「削除」「在庫ゼロ時の挙動」などを自由に確認して不具合を発見する、というようなやり方です。
✅ 問題28:受け入れ基準(Acceptance Criteria)の記述方法
設問内容:
受け入れ基準を文書化する最も適切な方法はどれですか?
選択肢:
A. 振り返りミーティングで利害関係者の要望をまとめる
B. “Given-When-Then”形式でテスト条件を表す
C. 口頭で説明し誤解を防ぐ
D. リスク情報をテスト計画書に記載する
正解:B
解説:
アジャイル開発では、“Given–When–Then”形式で受け入れ基準を記述するのが一般的です。
これは**ATDD(Acceptance Test Driven Development)**でも利用される手法です。
例:
-
Given:ユーザーが正しいIDとパスワードを入力している
-
When:ログインボタンをクリックしたとき
-
Then:マイページが表示される
この形式を使うことで、開発者・テスター・ビジネス担当者が共通理解を持つことができます。
✅ 問題29:ユーザーストーリーからATDDテストを導く
ユーザーストーリー:
「エディターとして、記事を公開する前に内容を確認できるようにしたい。」
受け入れ基準:
-
エディターはCMSにログインできる
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既存のページを閲覧・編集できる
-
編集後に変更を保存できる
-
コンテンツの所有者を再割り当てできる
設問:
このストーリーに最も適したATDDテストはどれか?
選択肢:
A. エディターがページを編集後、保存できるかを確認する
B. コンテンツ所有者がログインして更新できるかを確認する
C. エディターが編集内容を公開予約できるか確認する
D. エディターが他のエディターに再割り当てできるか確認する
正解:A
解説:
受け入れ基準に「編集」と「保存」が含まれているため、Aが最も妥当です。
ATDDでは、ユーザーストーリーの意図を具体的なテストケースに変換します。
✅ 問題30:テスターはイテレーション計画でどのように貢献するか?
設問内容:
テスターはイテレーションやリリース計画にどのように価値を提供するでしょうか?
選択肢:
A. 開発するユーザーストーリーの優先順位を決める
B. 機能面のテストのみに集中する
C. リスクの特定とリスク評価に参加する
D. 高品質リリースを保証する
正解:C
解説:
テスターは開発初期段階から、リスク識別とリスク評価に参加することで価値を提供します。
たとえば、「外部APIが未完成」「インフラ構築が遅延」などのリスクを早期に指摘することで、チーム全体の計画精度が高まります。
🧭 まとめ:選択肢の“消去法”と“根拠”を意識しよう
ISTQB試験では、似たような選択肢が並ぶことが多いです。
そのため、正解を選ぶだけでなく、他の選択肢をなぜ除外するかを明確にしておくことが重要です。
また、時間配分も大切です。1問に時間をかけすぎず、確信がある選択肢は素早く選ぶ習慣をつけましょう。



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