ISTQB Foundation(CTFL)試験対策シリーズの第17回では、5つの重要な問題をわかりやすく整理します。
試験でよく出題される「レビュー」「ステークホルダーとのフィードバック」「ホワイトボックス vs ブラックボックスの違い」「同値分割法(Equivalence Partitioning)」などが中心テーマです。
質問16:早期かつ頻繁なステークホルダーフィードバックの利点とは?
問題:
次のうち、「早期かつ頻繁なステークホルダーからのフィードバック」の利点として正しいのはどれか?
選択肢:
A. マネージャーが開発者の生産性を把握できる
B. プロジェクトマネージャーが利害関係者との関わりを優先順位付けできる
C. 潜在的な品質問題を早期に共有できる
D. ユーザーが納期の遅延を理解しやすくなる
正解:C
解説:
早期かつ頻繁なフィードバックを得ることで、品質問題(例:UIの不具合、性能の問題など)を早期に発見できます。
これにより、修正コストを最小化し、開発の後半で大きな手戻りが発生するリスクを減らせます。
💡 例:
UIデザインを初期段階でステークホルダーに確認してもらうことで、「操作が直感的でない」などの指摘を早期に得られる。
→ 開発後半での大規模改修を防止。
質問17:レビュータスクとアクティビティの対応関係(マッチング問題)
問題:
次のタスクとレビュー活動を正しく対応付けなさい。
タスク:
-
評価すべき品質特性と終了基準を選定する
-
全員が作業成果物にアクセスできる
-
成果物内の異常を特定する
-
異常を議論する
レビュー活動:
A. 個人レビュー
B. レビュー開始
C. 計画(Planning)
D. コミュニケーションと分析
正解:D
対応表:
|
タスク |
活動 |
|---|---|
|
1 |
C(計画) |
|
2 |
B(レビュー開始) |
|
3 |
A(個人レビュー) |
|
4 |
D(コミュニケーションと分析) |
ポイント:
レビュー問題では、「レビュー活動ごとの目的」を理解しているかが問われます。
特に**計画(Planning)と開始(Initiation)**の区別が重要です。
質問18:レビューの役割と責任(Roles & Responsibilities)
役割:
-
Scribe(書記)
-
Review Leader(リーダー)
-
Facilitator(進行役)
-
Manager(マネージャー)
責任:
A. レビュー会議を円滑に進め、安全な環境を作る
B. 意思決定や新たに発見された不具合を記録する
C. レビュー内容を決定し、必要なリソースを提供する
D. レビュー全体の責任を持ち、開催場所や日時を決定する
正解:C
対応表:
|
役割 |
責任 |
|---|---|
|
1 |
B(書記が記録する) |
|
2 |
D(リーダーが全体を統括) |
|
3 |
A(ファシリテーターが進行) |
|
4 |
C(マネージャーが計画・リソース提供) |
💡 補足:
-
Scribe は「議事録係」:記録に専念する
-
Facilitator は「雰囲気作り」:対立を防ぎ、建設的な議論を促す
質問19:Decision Table TestingとBranch Testingの違い
問題:
次のうち、Decision Table TestingとBranch Testingの違いを正しく説明しているのはどれか?
選択肢:
A. Decision Table Testing はコード中の分岐文に基づく
B. Decision Table Testing は仕様書に基づき、Branch Testing はコードの制御フローに基づく
C. Decision Table Testing は仕様書の論理に基づき、Branch Testing は欠陥予測に基づく
D. Decision Table Testing は実装に依存せず、Branch Testing はコード設計後に作成される
正解:D
解説:
-
Decision Table Testing → ブラックボックス技法(仕様ベース)
-
Branch Testing → ホワイトボックス技法(コードベース)
💡 例:
-
Decision Table:ローン申請で「年齢」「収入」「信用情報」など条件の組み合わせを整理する
-
Branch Testing:if / elseのすべての分岐を通るようにテストケースを設計する
質問20:同値分割(Equivalence Partitioning)による割引システムのテスト
シナリオ:
洗車サービスでは、会員カードに「利用回数」が記録されており、以下のルールで割引が適用される。
-
毎回の洗車後、利用回数が1増える
-
10回目 → 10%割引
-
20回目 → 50%割引(10% + 40%)
問題:
「同値分割法(Equivalence Partitioning)」を用いて、最も多くの割引パターンを網羅する入力データセットを選びなさい。
選択肢:
A. 19、20、30
B. 11、12、20
C. 1、10、50
D. 10、29、30、31
正解:A(19, 20, 30)
分析:
|
割引率 |
洗車回数 |
|---|---|
|
0% |
1〜9, 11〜19, 21〜29 … |
|
10% |
10, 30, 50 … |
|
50% |
20, 40, 60 … |
Aのデータセット(19, 20, 30)は、
-
19 → 0% 割引
-
20 → 50% 割引
-
30 → 10% 割引
という3つのすべての同値クラスを網羅しています。
💡 試験でのポイント:
同値分割問題では「すべてのクラスをカバーしているか」を見る。
1つでもクラスが抜けているデータセットは不正解になります。
まとめ|今回の学びポイント
|
テーマ |
試験での狙い |
|---|---|
|
ステークホルダーフィードバック |
品質問題の早期発見 |
|
レビュー活動 |
各段階の目的理解 |
|
役割と責任 |
チーム内役割を明確化 |
|
ブラックボックス vs ホワイトボックス |
テクニックの違いを把握 |
|
同値分割法 |
効率的なテストデータ設計 |
✅ 試験対策アドバイス
-
選択肢を「消去法」で絞る練習をする
-
レビュー関連問題は「プロセス図」で整理すると記憶しやすい
-
ブラックボックス技法の代表例(同値分割・境界値・決定表)を比較整理しておく



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