ISTQB Foundation Level 4.0のチュートリアル第22回では、Chapter 2「Testing throughout the SDLC」(ソフトウェア開発ライフサイクル全体におけるテスト)から、試験で頻出する**サンプル問題(模擬試験)**を解説しています。
この記事では、出題の意図や正答の導き方を、実務経験がない方でも理解できるように整理しました。
ISTQB試験対策にも、日常のQA業務にも役立つ内容です。
第1問:SDLCの各工程とテスト活動の対応関係
問題:
「すべてのSDLC(ソフトウェア開発ライフサイクル)活動には、対応するテスト活動がある。」
このルールが適用されるのは、どのSDLCモデルか?
選択肢:
A. 順次(Sequential)型SDLCモデルのみに適用される
B. 反復(Iterative)型SDLCモデルのみに適用される
C. 反復型およびインクリメンタル型SDLCモデルにのみ適用される
D. 順次型・反復型・インクリメンタル型すべてに適用される
解説:
開発活動ごとにテスト活動が対応しているという考え方は、**「良いテストの特徴(Good Testing Characteristics)」**のひとつです。
たとえば、
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要件定義 → 受け入れテスト
-
システム設計 → システムテスト
-
詳細設計 → 統合テスト
-
コーディング → ユニットテスト
このように、すべての開発工程には対応するテスト活動が存在します。
この原則は特定の開発モデルに限定されず、
ウォーターフォール型・反復型・インクリメンタル型など、あらゆるSDLCモデルに共通して適用されます。
✅ 正答:D — 順次型、反復型、インクリメンタル型のすべてに適用される
第2問:Shift Leftアプローチの理解
問題:
次のうち、「Shift Leftアプローチ」ではないものはどれか?
選択肢:
A. 利用者要求を正式承認前にレビューする
B. コードを書く前にコンポーネントテストを書く
C. コンポーネントテスト中に性能テストを実行する
D. 構成管理プロセスをセットアップする前にテストスクリプトを書く
解説:
「Shift Left」とは、テスト活動を従来よりも早い段階(左側)に前倒しする考え方です。
開発工程の終盤で発見される不具合を、より早期に防ぐことを目的としています。
注意すべきは設問に含まれる「NOT(〜ではない)」という単語。
試験では見落としがちなポイントなので、必ず慎重に読みましょう。
-
A:要件承認前のレビュー → ✅ 前倒し=Shift Left
-
B:コード作成前にテスト作成 → ✅ 前倒し=Shift Left
-
C:コンポーネントテスト中に性能テスト → ✅ 前倒し=Shift Left
-
D:構成管理前にテストスクリプト作成 → ❌ 前倒しではない
✅ 正答:D — 構成管理プロセスの前にテストスクリプトを書く
第3問:リテストとリグレッションテストの違い
問題:
ユーザーストーリーに3つの受け入れ基準(AC1〜AC3)があり、それぞれに対応するテストケース(TC1〜TC3)があります。
テスト実行の履歴をもとに、どのテストがリグレッションテストとして実行されたかを判断してください。
選択肢:
A. テストケース1と3
B. テストケース5と7
C. テストケース2と6
D. テストケース4と8
解説:
**リテスト(Re-testing)とリグレッションテスト(Regression Testing)**は目的が異なります。
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テスト種別 |
定義 |
実施タイミング |
|---|---|---|
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リテスト |
不具合修正後に、修正箇所を再確認するテスト |
同じテストケースを再実行 |
|
リグレッションテスト |
修正による副作用がないか確認するテスト |
以前にパスしたテストを再実行 |
分析:
テスト履歴を見ると、
-
テストケース5と7は以前に「パス」しており、再度実行されています。
-
つまり「過去に成功したテストをもう一度行って確認している」=リグレッションテストです。
一方で、失敗したテストを再実行して修正確認するものはリテストとなります。
✅ 正答:B — テストケース5と7
💡 試験対策のコツ:
-
「パス → 再実行」=リグレッションテスト
-
「失敗 → 再実行」=リテスト
-
ISTQBの試験では、表や履歴から「どのケースがどの分類に当たるか」を判断させる問題が頻出します。
試験対策まとめ
今回のチュートリアルで学んだ内容は、ISTQB Foundation試験でも特に重要な章です。
|
テーマ |
理解ポイント |
|---|---|
|
SDLCとテスト活動 |
すべての開発工程に対応するテストがある |
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Shift Left |
テストを早期に実施し、欠陥を予防する考え方 |
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リテストとリグレッション |
修正確認と副作用確認の違いを明確にする |
試験では、単に暗記するのではなく、**「なぜそうなるのか」**という理由を理解することが合格への近道です。



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