【ISTQB /JSTQB FL 4.0対策】試験対策 Part 10|独立性テストの利点・DevOpsのメリット・非機能テストの見極め方を徹底解説

JSTQB Fundation Level 4.0

ISTQB Foundation(CTFL)試験の出題傾向を実際のサンプル問題から分析するシリーズ第10弾です。

今回は、「テストの独立性」「V字モデル初期フェーズの活動」「DevOpsの利点」「非機能テストの判断」「メンテナンステスト」 の5問を詳しく解説します。

各設問では、どのように選択肢を絞り込み、最終的に正解を導くのか、試験本番で使える“除外(Elimination)戦略” も紹介します。


質問36:独立性テスト(Independence of Testing)の利点とは?

問題文:

「次のうち、独立したテストの利点を最もよく説明しているのはどれか?」

選択肢

A. 品質の最終的な責任をテストチームに割り当てることができる

B. 外部のテストチームを雇えば納期プレッシャーの影響を受けにくい

C. テストチームは開発者と分離し、要件変更に惑わされず、コミュニケーションを制限できる

D. 要件にあいまいさや矛盾がある場合、独立したテスターは開発者の仮定を客観的に検証できる

解説

独立性テストの目的は、「開発者の思い込みや仮定を客観的に検証すること」 にあります。

開発者が曖昧な要件を独自に解釈して実装してしまうと、誤った方向に開発が進む可能性があります。

その際、独立したテスターが「この解釈は正しいのか?」と疑問を投げかけることで、

本来の要求とのズレを発見できます。

正解:D

「独立したテスターは、開発者の仮定や解釈を客観的に確認できる」


質問37:Vモデルの初期フェーズで行える活動は?

問題文:

「Vモデルにおいて、SDLC(システム開発ライフサイクル)の初期段階で実施できる活動はどれか(2つ選択)」

選択肢

A. 動的テストの実行

B. 静的テスト

C. テスト計画

D. 受け入れテストの実行

E. 保守テスト

解説

Vモデルでは、開発の初期段階(要件定義や設計フェーズ)で行うべきなのは、

「静的テスト」(レビューやウォークスルー)と**「テスト計画」** です。

コードがまだ存在しない段階では動的テスト(実際の実行)はできません。

正解:B(静的テスト)とC(テスト計画)

🧠 具体例:

  • 要件書のレビュー(静的テスト)

  • 単体・結合・受け入れテスト計画の立案(テスト計画)


質問38:DevOpsの利点とは?

問題文:

「次のうち、DevOpsの利点として正しいものはどれか?」

選択肢

  1. より速いリリースと市場投入(Time to Market)の短縮

  2. 繰り返しの手動テストの必要性が増える

  3. 実行可能なソフトウェアを常に利用可能にできる

  4. コードリファクタリングに伴うリグレッションテストが減る

選択肢:

A.

1️⃣ より速い製品リリースと市場投入までの時間短縮

2️⃣ 繰り返しの手動テストの必要性が増加する

B.

3️⃣ 実行可能なソフトウェアを常に利用可能にできる

4️⃣ コードリファクタリングに伴うリグレッションテスト数が減少する

C.

1️⃣ より速い製品リリースと市場投入までの時間短縮

3️⃣ 実行可能なソフトウェアを常に利用可能にできる

D.

2️⃣ 繰り返しの手動テストの必要性が増加する

4️⃣ コードリファクタリングに伴うリグレッションテスト数が減少する

解説

DevOps(Development + Operations)は、開発と運用の連携を強化する考え方(マインドセット) です。

自動化パイプラインにより、継続的デリバリーと継続的デプロイメントが可能になります。

正解:1と3(Cオプション)

理由:

  • ①「リリースの高速化」はDevOpsの最大の特徴。

  • ③「常に実行可能なソフトウェアが利用できる」は、CI/CD(継続的インテグレーション/デリバリー)の恩恵。

❌ 誤り例:

  • ②は「自動化」と逆の意味。

  • ④は「リファクタリングの頻度」は変わってもテストは必要。


質問39:性能要件を満たすかの確認 ― どのテストタイプ?

問題文:

「注文が95%のケースで10秒以内に処理される必要がある」という要件を検証するためにテストを行った。

これはどのテストタイプに分類されるか?

選択肢

A. 機能テスト(Functional)

B. 非機能テスト(Non-functional)

C. 構造テスト(Structural)

D. システムテスト(System)

解説

この問題は「処理時間(Performance)」に関する要件を検証しています。

つまり「機能が正しいか」ではなく、「どれだけ速く動作するか」を評価しているため、

これは非機能テスト(パフォーマンステスト) です。

正解:B(非機能テスト)

🧠 具体例:

  • 100件の注文を行い、95件が10秒以内に完了 → 合格

  • 性能テストツール(例:JMeter, LoadRunner)を利用


質問40:データ移行テストはどのテストタイプ?

問題文:

「システムが退役(リタイア)する際に、データ移行をテストする必要がある。これはどのテストタイプに該当するか?」

選択肢

A. メンテナンステスト(Maintenance Testing)

B. 結合テスト(Integration Testing)

C. コンポーネントテスト(Component Testing)

D. リグレッションテスト(Regression Testing)

解説

システムが「リリース後」にデータ移行や環境変更を行う場合、これは保守活動の一部 です。

新機能の開発ではなく、既存システムの管理・移行に関するテストとなるため、

正解はメンテナンステスト(保守テスト) です。

正解:A(Maintenance Testing)

🧠 補足例:

  • 旧システムから新システムへ顧客データを移行する際、

     データ欠損やフォーマットエラーがないかを検証する。


まとめ:本日の5問ポイント

No

テーマ

正解

キー概念

36

独立性テスト

D

客観性による品質確保

37

Vモデル初期フェーズ

B・C

静的テスト+テスト計画

38

DevOpsの利点

C

自動化・高速リリース

39

性能要件テスト

B

非機能テスト(Performance)

40

データ移行テスト

A

メンテナンステスト

✅ まとめポイント

  • 独立したテスト は、開発者の仮定を検証する役割。

  • Vモデル初期フェーズ では「静的テスト」と「テスト計画」が中心。

  • DevOps は「スピード」と「自動化」がキーワード。

  • 非機能テスト は「性能・信頼性・セキュリティ」などを測定。

  • メンテナンステスト は「リリース後の変更・移行」を確認。


🧩試験対策アドバイス

ISTQB試験では、各選択肢の根拠を理解して除外する ことが重要です。

正解を「当てる」のではなく、「他の選択肢が誤りである理由」を説明できるようにしましょう。

これが、Foundationレベルで問われる「理解ベースの知識」です。

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