【ISTQB /JSTQB FL 4.0対策】CTFL模擬問題Part #29|アジャイル・テストピラミッド・リスク分析の重要問題を解説!

JSTQB Fundation Level 4.0

この記事ではISTQB /JSTQB FL CTFLのサンプル問題を元にした、下記トピックを扱います。

アジャイル開発・テストピラミッド・テストクアドラント・リスク分析など、試験でもよく出題されるポイントが満載です。


✅ 質問31:イテレーションの工数見積り(アジャイル開発)

問題文:

アジャイル開発で、各イテレーションの開始時にチームは必要な作業量(人日)を見積もります。

次のモデルに基づいて、第5イテレーションの見積もりを求めなさい。

与えられた式:

E(n) = (3 × A(n−1) + A(n−2)) ÷ 4
ここで、
E(n):n回目のイテレーションの見積もり値
A(n):n回目の実績値

与えられたデータ(グラフより)

  • A(3) = 8

  • A(4) = 6

選択肢:

A. 5.0

B. 5.5

C. 6.5

D. 7.0

計算:

E(5) = (3 × A(4) + A(3)) ÷ 4
= (3 × 6 + 8) ÷ 4
= 26 ÷ 4 = 6.5

正解:C. 6.5

ポイント解説:

この問題は数式とグラフを読み取るタイプです。

アジャイル開発における反復ごとの見積もり(ベロシティ)を扱っています。

過去実績(A)を使って、将来の見積もり(E)を予測する「外挿(Extrapolation)」がテーマです。

💡具体例:

スクラム開発で「前回スプリントで8ストーリーポイント、今回6だった」とき、次回の見積りを平均傾向で6.5とする、という考え方に近いです。


✅ 質問32:テストケースの優先度と依存関係

問題文:

7つのテストケース(TC1〜TC7)があり、優先度(1が最も高い)と依存関係が次の図で示されています。

この条件のもとで、6番目に実行されるテストケースはどれでしょう?

選択肢:

A. TC3

B. TC6

C. TC4

D. TC7

考え方:

  • 優先度1のテストケース:TC5、TC7

  • 優先度2のテストケース:TC3、TC4

  • 優先度3のテストケース:TC6

  • 依存関係:矢印で示され、「→」の右側は左側の実行が必要。

解説:

  1. TC7を実行するにはTC4が必要(依存)

  2. TC5を実行するにはTC1、TC2、TC4が必要

  3. したがって、まずTC4を実行 → TC7を実行

  4. 次にTC1 → TC2 → TC5

  5. 残るはTC3とTC6。TC3が優先度2、TC6が3なので、TC3を先に実行。

正解:A. TC3

💡ポイント:

現場でも「依存関係」と「優先度」を同時に考慮してテスト順序を決定します。

この問題は、テストスケジューリングのロジック理解を問う定番問題です。


✅ 質問33:テストピラミッドモデル(Test Pyramid Model)

問題文:

テストピラミッドモデルが示しているのはどれ?

選択肢:

A. テストは異なる優先度を持つ

B. テストは異なる粒度(granularity)を持つ

C. テストは異なるカバレッジ基準を必要とする

D. テストは他のテストに依存する

正解:B. テストは異なる粒度を持つ

解説:

テストピラミッドとは、下層に単体テスト(多数・詳細)、中層にAPIテスト、上層にUIテストを配置したモデルです。

下層ほど数が多く、上層ほど少ない。つまり、テストの粒度が異なります。

💡具体例:

  • 単体テスト(Unit):個々の関数を細かくテスト

  • APIテスト:モジュール間の通信を確認

  • UIテスト:全体の動作をエンドツーエンドで確認


✅ 質問34:テストクアドラント(Agile Testing Quadrants)とテストレベル・タイプの関係

問題文:

テストクアドラント、テストレベル、テストタイプの関係について正しい説明はどれ?

選択肢:

A. テストクアドラントはSDLC内での位置を定義する

B. テストクアドラントはテストタイプの粒度を示す

C. テストクアドラントはテストタイプをテストレベルに割り当てる

D. テストクアドラントは、ステークホルダー別にテストレベルとテストタイプをグループ化する

正解:D. テストクアドラントはステークホルダー別にテストレベルとテストタイプをグループ化する

解説:

テストクアドラントは、アジャイルにおけるテストの「目的」と「関係者」を分類するフレームワーク。

  • Q1・Q2は「開発者支援」テスト(技術寄り)

  • Q3・Q4は「ビジネス価値」重視のテスト(顧客寄り)

💡具体例:

  • Q1:ユニットテスト(技術的、開発者向け)

  • Q2:機能テスト(ビジネスロジック確認)

  • Q3:ユーザー受け入れテスト(UAT)

  • Q4:ユーザーエクスペリエンス、性能テストなど


✅ 質問35:プロダクトリスク分析とテストの徹底度・範囲

問題文:

プロダクトリスク分析が、テストの徹底度(thoroughness)や範囲(scope)に影響する例として正しいものはどれ?

選択肢:

A. 継続的なリスク監視で新たなリスクを早期に発見できる

B. リスク特定によりリスク軽減策を実施できる

C. 評価されたリスクレベルによってテストの厳密さ(rigor)を決定できる

D. リスク分析でカバレッジ項目を導き出せる

正解:C. 評価されたリスクレベルによってテストの厳密さを決定できる

解説:

リスクが高ければテストをより厳密に行う必要があります。

これが「リスクベースドテスティング(RBT)」の考え方です。

💡具体例:

  • 銀行システムなど「高リスク領域」→ 詳細なテスト、複数回実施

  • 低リスク機能(UI色変更など)→ 簡易的な確認で十分


🧭 まとめ

問題

テーマ

正解

31

アジャイルの見積りモデル

C. 6.5

32

優先度と依存関係

A. TC3

33

テストピラミッド

B. 粒度の違い

34

テストクアドラント

D. ステークホルダー別グループ化

35

リスク分析とテスト範囲

C. リスクレベルによる厳密さ

これらの問題は、ISTQB CTFL試験の Chapter 4「テスト設計技法」Chapter 5「テスト管理」 の重要ポイントを総復習できます。

特にアジャイル関連(ピラミッド、クアドラント)は近年の出題傾向として増加しています。

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