こんにちは!
この記事では、ISTQB Foundation(CTFL)試験の過去問題 Part 4をわかりやすく解説します。
今回は「早期フィードバック」「レビューの種類」「経験ベースのテスト」「同値分割」など、
試験でも頻出の重要テーマを5問取り上げています。
質問16:早期かつ頻繁なフィードバックの利点は?
問題文:
次のうち、「早期かつ頻繁なフィードバック」の利点として正しいものはどれでしょう?
選択肢:
a. 将来のプロジェクトでテストプロセスを改善する
b. 顧客にリスクに基づいた要求の優先順位付けを強制する
c. 変更の品質を測定する
d. 要求の誤解を防ぐ
正解:d. 要求の誤解を防ぐ
解説:
早期かつ頻繁なフィードバックを行うことで、
要件定義の段階での誤解や曖昧さをすぐに発見し修正できます。
例えば、開発者と顧客が「納期」の定義を異なって理解していた場合でも、
早い段階でのミーティングやレビューにより修正可能です。
💡 ポイント:
後になって修正するよりも、早期段階で誤解を解消する方が
コストも時間も大幅に削減できます。
質問17:レビューの属性からレビュータイプを特定する
問題文:
あなたの組織では以下の属性を持つレビューを実施しています。
-
スクライブ(記録係)がいる
-
主な目的は品質の評価
-
会議は作成者(author)が主導
-
個別準備がある
-
レビューレポートが作成される
このレビューはどのタイプでしょうか?
選択肢:
a. インフォーマルレビュー
b. ウォークスルー
c. テクニカルレビュー
d. インスペクション
正解:b. ウォークスルー(Walkthrough)
解説:
ウォークスルーは、作成者自身が主導するレビューであり、
チームに成果物(ドキュメントやコード)を説明します。
その際、スクライブが記録を取り、品質向上を目的とした意見交換が行われます。
例:
開発者が自分の設計書をチームに説明し、他のメンバーが質問や改善案を出すようなレビュー。
テストチームでもテスト設計書のウォークスルーを行うことがあります。
質問18:「成功するレビュー」に貢献しない要因は?
問題文:
次のうち、「成功するレビュー」に貢献しない要因はどれでしょう?
選択肢:
a. レビューに十分な時間を割く
b. 大きな成果物を小さい単位に分けて扱う
c. 参加者は退屈・敵意などの態度を避ける
d. 発見された不具合(Failures)を客観的に扱う
正解:d. 発見された不具合を客観的に扱う
解説:
レビューでは、失敗(Failure)ではなく欠陥(Defect)を見つける活動です。
Failureは実行時に発生する不具合であり、レビューの段階では検出できません。
💡 ポイント:
レビュー=静的テスト(Static Testing)
テスト実行時に見つかるFailureではなく、設計書やコードのミス=Defectを発見します。
質問19:経験ベースのテスト技法の特徴は?
問題文:
次のうち、「経験ベースのテスト技法」の特徴として正しいものはどれでしょう?
選択肢:
a. 詳細設計に基づいてテストケースを作成する
b. インターフェースコード部分のカバレッジを測定する
c. テスターの知識や業務ドメイン経験に依存する
d. テストケースを使って要求からの逸脱を特定する
正解:c. テスターの知識や業務ドメイン経験に依存する
解説:
経験ベースのテストは、テスターの直感・経験・知識を活用する手法です。
例えば、過去に似たシステムで発生した欠陥のパターンを覚えていて、
それを基に新しいシステムでも重点的にテストする、というアプローチです。
具体例:
以前のECサイトで「ログインセッション切れ」不具合が多かった経験を踏まえ、
今回もログイン関連を重点的にテストする。
質問20:同値分割(Equivalence Partitioning)の問題
問題文:
次のような「アパート検索フォーム」をテストしています。
-
検索条件は2つ:「階層(Floor)」と「庭(Garden)」
-
Floor:地上階・1階・2階の3種類
-
Garden:なし・小さい庭・大きい庭の3種類
-
ただし、庭があるのは「地上階」のみ
このとき、100%同値分割カバレッジを達成するために必要な最小のテストケース数はいくつでしょう?
選択肢:
a. 2
b. 3
c. 4
d. 6
正解:C 4
解説:
まず、全ての階層(3種類)と庭のタイプ(3種類)をカバーする必要があります。
|
テストケース |
Floor |
Garden |
備考 |
|---|---|---|---|
|
TC1 |
地上階 |
小さい庭 |
妥当(庭あり) |
|
TC2 |
地上階 |
大きい庭 |
妥当(庭あり) |
|
TC3 |
1階 |
庭なし |
妥当 |
|
TC4 |
2階 |
庭なし |
妥当 |
これで「全ての階層」と「全ての庭のタイプ(なし・小・大)」をカバーできます。
したがって、最小のテストケース数は4つです。
💡 同値分割法のポイント:
条件をグループ(同値クラス)に分け、
それぞれの代表値でテストすることで、無駄なく網羅的なテストを行うことができます。
まとめ
今回の5問では、ISTQB Foundation試験の中でも特に静的テスト・レビュー・経験ベース・同値分割といった
テスト設計技法の基本が問われています。
-
早期フィードバックは「誤解防止」に効果的
-
ウォークスルーは「作成者主導」のレビュー
-
成功するレビューは「Failure」ではなく「Defect」に注目
-
経験ベーステストは「テスターの知識」に依存
-
同値分割では「最小カバレッジを意識」
これらを理解しておくと、ISTQB試験だけでなく実務でも大いに役立ちます。



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