ISTQB Foundation(CTFL)試験対策シリーズ第9回です。
今回は、過去問5問をもとに、テスト活動・デバッグ・QAとの違い・テストウェア・トレーサビリティといった重要テーマを分かりやすく解説します。
試験直前の知識整理にぜひ役立ててください。
🧩 問題1:障害の原因を分析・修正する活動はどれ?
問題文:
新しいシステムで発生した不具合の原因を分析し、修正するタスクをあなたが任されました。この活動はどのプロセスに該当しますか?
選択肢:
A. デバッグ(Debugging)
B. ソフトウェアテスト(Testing)
C. 要求の引き出し(Requirement Elicitation)
D. 欠陥管理(Defect Management)
解説:
「原因の分析と修正」は、テストではなく開発側の活動です。
テスターは不具合を発見しますが、それを直すのは開発者の仕事。
したがって、この活動は デバッグ(Debugging) にあたります。
✅ 正解:A. デバッグ
例:
テスターが「入力値が正しく処理されない」と報告 →
開発者がコードを調べて修正する → これがデバッグです。
⚖️ 問題2:テスト部門=QA部門 という表現は正しい?
問題文:
多くの企業では「テスト部門」を「品質保証(QA)部門」と呼びます。これは正しい表現でしょうか?
選択肢:
A. 正しい
B. 正しい(別の理由で)
C. 間違い(テストは品質に関する全活動を含む)
D. 間違い(QAはプロセス、テストは動作確認)
解説:
QA(Quality Assurance)とTesting(テスト)は異なる概念です。
-
QA(品質保証):品質を作り込むためのプロセスや仕組みを管理(例:レビュー、手順整備)
-
Testing(テスト):製品が要件通り動くかを確認(例:動作確認、バグ検出)
テストは品質活動の一部にすぎず、「QA部門=テスト部門」とするのは誤りです。
QAはプロセス重視、Testingは結果(動作)重視です。
✅ 正解:D
例:
QA:開発フローにレビュー工程を設ける仕組みを作る
テスト:レビュー後の成果物を実際に実行して検証する
🧠 問題3:上限チェックを間違えたプログラムは何と呼ぶ?
問題文:
開発者が電話の着信で気が散り、入力値の上限チェックを誤ってコーディングしてしまいました。
システムテスト中に、テスターが無効な値を入力できることを発見しました。
この「誤った上限チェック」は何に該当しますか?
選択肢:
A. エラー(Error)
B. 失敗(Failure)
C. 根本原因(Root Cause)
D. 欠陥(Defect)
解説:
開発者が誤って書いたコード=**欠陥(Defect)**です。
実際のシステム上で問題が起きた場合はFailure(失敗)と呼びますが、
ここではテスト中に発見された段階なので「欠陥」となります。
✅ 正解:D
例:
誤った条件式を記述 → システムが異常動作 → テストで発見
→ 「欠陥」として報告される。
📋 問題4:次のテストウェアを生み出す活動は?
テストウェアの例:
テストチャーター:
セッション時間:1時間
目的:登録ページで誤った入力データを使用し、不正登録が可能になる欠陥を探す
質問:
このようなテストチャーターを作成するのは、どのテスト活動でしょうか?
選択肢:
A. テスト計画(Planning)
B. テスト分析(Analysis)
C. テスト設計(Design)
D. テストモニタリング(Monitoring & Control)
解説:
テストチャーターは、「何を・どのように・何のためにテストするか」をまとめたドキュメント。
これはまさに テスト設計(Test Design) の成果物です。
✅ 正解:C
例:
テスト設計では、入力パターンや異常系データ、探索的テストの範囲を決めます。
🔗 問題5:トレーサビリティはどのようにテストを支援するか?
問題文:
次のうち、トレーサビリティ(追跡性)がテストにどのように役立つかを示す最も良い例はどれ?
選択肢:
A. 変更の影響分析を行うことでテスト完了を判断できる
B. テストケースと結果のトレーサビリティで残留リスクを見積もる
C. 変更の影響分析によって回帰テスト対象を選定できる
D. トレース関係からテストデータを選定できる
解説:
トレーサビリティ(Traceability)は、要件とテストをつなぐ関係性を明確にする仕組みです。
特に、要件変更があったときに「どのテストを再実施すべきか」を判断する助けになります。
✅ 正解:C
例:
要件Aに変更 → 要件Aに紐づくテストケース#12・#34を再実行
→ 効率的に回帰テストが可能。
✨ まとめ
今回学んだ内容を簡単にまとめると:
|
テーマ |
キーワード |
要点 |
|---|---|---|
|
問1 |
デバッグ |
不具合原因を修正するのは開発者の活動 |
|
問2 |
QA vs Testing |
QAはプロセス、Testingは動作確認 |
|
問3 |
欠陥の定義 |
コーディングミス=Defect |
|
問4 |
テスト設計 |
テストチャーターなどの成果物を作る |
|
問5 |
トレーサビリティ |
変更影響分析・回帰テストに活用 |
これらはすべてISTQB Foundation Level試験で頻出する基本概念です。
特に「用語の正しい理解」と「テスト活動の範囲の違い」を明確に区別しておくことが合格の鍵です。



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