【ISTQB /JSTQB AI Tester 解説】Chapter 3 サンプル問題解説|機械学習の基本を確実に押さえる

JSTQB AI Tester

ISTQB AI Tester認定試験の**Chapter 3(Machine Learning)**では、

機械学習の基本概念を「定義レベルで正しく理解しているか」が問われます。

今回は公式チュートリアル動画に基づき、

実際の試験形式に近いサンプル問題3問を使って、

✔ 問題文の読み方

✔ 選択肢の見極め方

✔ ありがちなひっかけポイント

を丁寧に解説していきます。


問題1:教師あり学習における分類(Classification)と回帰(Regression)

問題文

次のうち、教師あり学習(Supervised Learning)における「分類」と「回帰」を最も適切に説明しているものはどれか。

選択肢

A. 回帰とは、同じテストデータを実行したときに、MLモデルの結果が変わらないことを確認することである

B. 分類とは、ラベル付きデータを複数のクラスにグループ化することである

C. 分類とは、MLモデルを学習させるためにデータにラベルを付与することである

D. 回帰とは、MLモデルが出力するクラス数を予測することである


正解

B. 分類とは、ラベル付きデータを複数のクラスにグループ化することである


解説

この問題の最大のポイントは、**問題文にある「best(最も適切)」**という言葉です。

試験では「一部正しい」選択肢ではなく、定義として完全に正しいものを選ぶ必要があります。

  • A:これは「回帰(Regression)」ではなく、ソフトウェアテストにおける「リグレッションテスト」の説明

  • B:分類の正確な定義。教師あり学習では正解

  • C:ラベル付けは「前処理作業」であり、分類そのものではない

  • D:回帰は「数値を予測する」ものであり、クラス数の予測ではない

👉 用語の定義を正確に覚えているかが問われる典型問題です。


問題2:強化学習(Reinforcement Learning)の具体例

問題文

次のうち、強化学習(Reinforcement Learning)の例として最も適切なものはどれか。

選択肢

A. モバイルゲームアプリが、プレイヤーの課金額に応じてフィードバックのタイミングや選択肢を変更する

B. 翻訳アプリが、インターネット上の多言語テキストを検索して翻訳精度を向上させる

C. 工場の品質検査システムが、人間の検査員を監視して不良品を識別する

D. 欠陥予測システムが、過去の品質指標を使って不具合が多そうな部品を特定する


正解

A. モバイルゲームアプリが、プレイヤーの課金額に応じて挙動を変える


解説

強化学習の本質は次の3点です。

  • 環境との相互作用

  • 行動に対する報酬(Reward)

  • 報酬を最大化するように振る舞いを変える

各選択肢の判断ポイント

  • A

    課金額=報酬

    行動(UI変更)=報酬最大化

    👉 強化学習の典型例

  • B

    正解データをもとに学習 → 教師あり学習

  • C

    人間が正解(ゴールドスタンダード) → 教師あり学習

  • D

    過去データに基づく予測 → 教師あり学習

👉 **「報酬関数があるかどうか」**を必ず確認しましょう。


問題3:過学習(Overfitting)の原因

問題文

学習済みMLモデルをテストしたところ、検証データでは高い精度を示したが、独立したテストデータでは性能が著しく低下した。

この状況の最も可能性の高い原因はどれか。

選択肢

A. アンダーフィッティング(Underfitting)

B. コンセプトドリフト(Concept Drift)

C. オーバーフィッティング(Overfitting)

D. 受入基準の不備


正解

C. オーバーフィッティング(Overfitting)


解説

これは試験でも頻出の超重要パターンです。

  • 検証データでは良い

  • 未知データでは悪い

👉 これは典型的な 過学習(Overfitting)

他の選択肢が違う理由

  • A:学習不足なら、検証データでも精度は低い

  • B:学習後に環境が変化する現象。今回は該当しない

  • D:要件の問題であり、データ依存の精度差とは関係しにくい


試験対策のポイントまとめ

  • 「best」「most appropriate」という表現に注意

  • 正解だけでなく不正解の理由を説明できるようにする

  • 用語定義(分類・回帰・強化学習・過学習)は暗記レベルで

ISTQB AI Testerでは、

曖昧な理解は必ずひっかけられます。


まとめ

Chapter 3のサンプル問題は、

「機械学習をなんとなく知っている人」と

「定義を正確に理解している人」をはっきり分ける内容です。

✔ 用語を正確に

✔ 具体例とセットで

✔ なぜ違うのかを説明できる

この3点を意識して学習すれば、確実に得点源になります。

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