ISTQB Agile Tester Extension Chapter 1 の学習がひと通り終わったら、理解度チェックとして「サンプル問題」に挑戦しておくことがとても大切です。
この記事では、YouTube講義で紹介されていた Chapter 1 の代表的なサンプル問題を、
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選択肢まで完全収録
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Agile Tester Syllabus に基づく丁寧な解説
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現場イメージをつかむ具体例つき
で、わかりやすく整理して紹介します。
■ サンプル問題①:アジャイル宣言(Agile Manifesto)の4つの価値
問題:
アジャイル宣言には 4 つの価値が記載されています。左側のアジャイル価値を、右側の伝統的アプローチと正しくマッチさせなさい。
選択肢(例)
A. 顧客との協調
B. 変化への対応
C. 個人と対話
D. 動くソフトウェア
伝統的価値との対応:
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包括的なドキュメント
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契約交渉
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プロセスやツール
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計画に従うこと
正解:B(以下が正しい対応)
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アジャイル価値 |
対応する従来型アプローチ |
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顧客との協調 |
契約交渉よりも(over Contract Negotiation) |
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変化への対応 |
計画に従うことよりも(over Following a Plan) |
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個人と対話 |
プロセスやツールよりも(over Process & Tools) |
|
動くソフトウェア |
包括的な文書よりも(over Comprehensive Documentation) |
ポイント解説:
アジャイル宣言の4つの価値は ISTQB Agile Tester の最重要基本。
特に Foundation からの復習にもつながるため、確実に暗記しておきましょう。
■ サンプル問題②:アジャイル宣言の価値を最も表すものはどれ?
問題:
次のうち、アジャイル宣言の価値を最もよく反映しているものはどれか?
選択肢:
A. 動くソフトウェアは、顧客が迅速なフィードバックを提供できるため重要である。
B. 開発者はユニットテストツールを使うべきである。
C. ビジネス担当者はバックログと見積りを提供する必要がある。
D. 計画を調整することはアジャイルプロジェクトに価値を生まない。
正解:A
解説:
A は「動くソフトウェアを重視する」というアジャイルの価値を直接反映しています。
B、C はプロセス上の説明にすぎず、D はアジャイルの根本思想に反するため誤りです。
■ サンプル問題③:早期フィードバックの効果(複数選択)
問題:
次のうち、早期フィードバックの利点として正しいものを2つ選べ。
選択肢:
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開発者は手戻りが減るため、新機能開発により時間を使える。
-
早期フィードバックにより、顧客が高い価値の機能に集中できる。
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システムテスト時間が減るため、コストが必ず下がる。
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顧客がイテレーションごとに変更できるため、期待通りのシステムになりやすい。
正解:2 と 4
理由:
-
2:顧客の価値に基づいた優先順位付け(=アジャイルの基本)
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4:反復開発で顧客が継続的に意見を出せるため品質向上に直結
誤りの理由:
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1:間違いではないが、説明として弱い(ISTQB的に正答扱いされない)
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3:コストが「必ず」下がるとは限らないため不正解
■ サンプル問題④:イテレーション計画での「テスターの貢献」は?
問題:
イテレーション計画中、ユーザーストーリーの仕様について議論している。
どの発言が「テスターの適切な貢献」といえるか?
選択肢:
A. 画面は単一ページであるべきだと助言する(自動化を容易にするため)
B. 使いやすさは性能より重要だと助言する
C. 性能要件は1秒以内であるべきだと告げる
D. ユーザーストーリーには“テスト可能な受け入れ基準”が必要だと助言する
正解:D
理由:
テスターの重要な役割は、受け入れ基準の「テスト可能性」を確認すること。
A〜C は設計・顧客要求・性能要件など、テスターの主導領域ではありません。
現場具体例:
“入力が正しい場合、正常に保存されること”
だけでは不十分 → NG
“入力必須項目がすべて埋まっている状態で保存した際、DB に登録されること”
のようにテスト可能に落とし込むのがテスターの役割。
■ サンプル問題⑤:レトロスペクティブで「扱ってはいけない」話題は?
問題:
レトロスペクティブ中に、次のうち「取り上げるべきでない」項目はどれ?
選択肢:
A. 今後は探索的テストを増やしたい
B. ビルドが手作業なので、自動化すべき
C. テスターXが欠陥検出に苦戦しているので、トレーニングが必要
D. 自動回帰テストが長すぎるため、冗長ケースの見直しが必要
正解:C
理由:
レトロスペクティブは「プロセス改善」が目的。
個人攻撃・特定個人の能力に対する指摘は扱うべきではありません。
【まとめ】
Chapter 1 の例題は、主に以下のテーマに集中しています。
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アジャイル宣言(価値・原則)
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早期フィードバック
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イテレーション計画でのテスター役割
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レトロスペクティブの正しい扱い
ISTQB Agile Tester の試験対策では、単なる暗記ではなく「文脈を理解して答える」ことが重要です。
この記事の例題を何度も練習し、Chapter 2 以降の学習につなげてください。


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